

スリランカの主な都市の中でもキャンディは特別なところです。深い森と海抜500mを越える丘陵地に囲まれ、街の様子はまるで「近代的な渓谷」の中に住んでいるような印象を受けます。そんな自然に守られ、キャンディは快適な気候の都市となりました。ロマンティックな夜でもアクティブな夜でも、この湖のほとりの街はいつでも私たちに楽しみを与えてくれます。
中世から植民地時代の様々な出来事をはじめとして、キャンディは豊かな歴史を有しています。この美しくデザインされた街の小さなかけら一つ一つがスリランカの歴史そのものであると言っても過言ではありません。植民地建築の中に入れば提督の鼓動を感じ、素晴らしい仏教寺院を訪ねれば神の呼吸を感じることができます。そんな仏教寺院では、科学が宗教に出会い、人生がいかに複雑であるかを私たちに説明してくれます。植民地時代の建物は、世界中の多くの都市でその姿を既に消してしまっていますが、ここキャンディにはいまだに残っています。現代の人々はそんな植民地時代の建物のことを“旧世界の魅力”と表現しますが、キャンディを旅することは正にこの旧世界の魅力に出会うことであり、この街の雰囲気は、人々を物事がよりシンプルでより楽しい世界へといざなってくれます。この美しい街を訪ねることは、多くの人々にとって時を越える旅なのです。
キャンディは1988年、ユネスコの世界文化遺産に登録されました。
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